日本代表特集⑥〜ベンドラメ礼生〜サンロッカーズ渋谷〜

ベンドラメ礼生選手というと富樫勇樹選手、田渡凌選手と並ぶ平成5年生まれを代表するPGです。

2019-2020シーズン中のオールジャパンでは、キャプテンとしてチームを牽引し、川崎ブレイブサンダースを打ち破り優勝、自身もMVPに選出されたのが印象的です。

ブラジル人の父と日本人の母を持つ身体能力に優れた選手ですが、持ち前の負けず嫌いを発揮し努力に努力を重ねてここまで成り上がったプレイヤーのように感じます。

田臥時代の能代以来の三冠を達成。

ベンドラメ選手の中学時代は、全国で特別注目されていた選手ではありませんでしたが、延岡高校での3年間ではメキメキと頭角を現し始めます。激戦区福岡県出身なので、もしかしたら埋もれていただけなのかもしれないですけどね、、、笑

筑紫野中学校から名門延岡学園高校に進みますが、入学当初は周りに遅れを取っており、夏のインターハイではメンバーに含まれなかったようです。

それから地道に努力を重ね、与えられたチャンスをものにし、冬にかけて1年生ながらベンチ入りを果たしたようです。入学から出場を約束されたようなエリートコースではなかったんですね。そしてその年、ウィンターカップ出場を果たしています。ベスト8決めの宇都直輝、張本天傑等が率いる中部第一高校戦では10分出場し7得点を記録しています。続くベスト4決めで、その年優勝を果たす明成を前に屈しています。

1年生時点ではまだ他の有力選手選手を前に埋もれていた印象です。当時の延岡は優勝争いに絡むほど選手も揃っていましたからね。

2年生時はのウィンターカップでは後に東海大学で共に戦う、ザックバランスキー選手擁する東海大三高校を前に接戦となりますが、2点差で屈し、ベスト16止まりとなっています。上位進出はなりませんでしたが、ベスト4、ベスト8程度の実力はあったように感じます。

3年次にはウインターカップ初優勝と同時に、1998年の能代工業高校以来となる高校3冠を達成したしています。一個下の学年には寺園選手(三遠ネオフェニックス)やバンバ選手などタレントも揃っていました。ベンドラメ礼生選手は、同年のウィンターカップベスト5にも選出されています。それと同時に世間にその存在を強く知らしめた年と言えるでしょう。

名門東海大学へ

卒業後は名門東海大学へ進学を果たします。入学早々主力の一員として1年生ながら試合に出場し、インカレ出場を果たします。高校時代はSGが主なポジションでしたが、PGとしてコンバートし始めます。

4年連続の決勝戦進出を果たしており、決勝の舞台では全盛期の青山学院、明治大学、全盛期の筑波大学が立ち塞がりました。2012年、2013年は青山学院大学、明治大学を打ち破り優勝を果たしています。高校の三冠から考えると、一プレイヤーとしてなかなかの快挙と言えるのではないでしょうか。

大学時代のインカレにおいて1年生ながら2012年アシスト王を獲得しています。また、2014年には優秀選手、2015年には敢闘賞を受賞しています。

元々泥臭くプレイすることの出来る選手でしたが、東海大の4年間を通してより一層ディフェンスからハッスルし、チームを勢い付けれるプレイヤーに成長したように感じます。

プロの道へ

インカレ終了後の2016年1月、アーリーエントリー選手として、日立サンロッカーズ東京(現:サンロッカーズ渋谷)へ入団を果たします。実は私自身、ベンドラメ礼生選手と同世代のものでして、同世代の選手からプロ選手が出たこの発表が非常に嬉しかったのを覚えています。笑

Bリーグ開幕後の2016年12月、日本代表候補重点強化選手に選出され、いよいよアA代表選手入りに向けて始動し始めます。

2017年にはBリーグ元年の2016-17シーズン新人賞を獲得しています。サンロッカーズ渋谷の主力選手として活躍をし、シーズンスタッツは平均8.4得点2.7アシスト1.7スティールと、新人としてはかなりの存在感を示したシーズンでした。

2017年、平成29年度男子U24日本代表チーム 日本代表候補選手に選出され、ウィリアムジョーンズカップで一番手ポイントガードとしてチームを牽引しています。

Bリーグ2年目のシーズンからは平均得点で10点以上を記録しており、着実に力をつけてきていると言えます。2018年4月には、Bリーグ(B1)通算1000得点を達成しており、Bリーグでの存在感も年々増していきます。

2018年8月、bリーグでの活躍も評価され、アジア競技大会男子日本代表に選出されています。

2018年1月には、Bリーグオールスターゲームに初選出を果たすなど、ここまでBリーガーとして華々しいキャリアを描いていると言えるのではないでしょうか。あとは代表でのキャリアを如何に積むかといったいったところではないでしょうか。

世界で戦える選手へ

篠山選手、富樫選手、安藤選手などがいる中で、A代表までの道のりは容易ではなかったようです。FIBAバスケットボールワールドカップ2019 アジア地区2次予選カザフスタン戦の際は、13人いてあと1人カットの時にカットされています。ベンドラメ礼生選手は、この時の悔しさを後のインタビューで吐露しています。

その後の2019年2月、FIBAバスケットボールワールドカップ2019 アジア地区2次予選 Window6 において、A代表初選出を果たしています。カタール戦では初の得点を3ポイントシュートで飾っています。

しかし残念ながら、本戦のワールドカップでは最終予選前に最終メンバーからは外れてしまいます。「泣くほど悔しかった」と後のインタビューで語っています。悔しさを糧に、今シーズンはチームキャプテンとしてプレイで表現してくれていたように感じます。サンロッカーズ渋谷のオールジャパン優勝という結果も、その成果の一つではないでしょうか。

ベンドラメ選手は、あるインタビューで自身の分析を口にしています。「篠山選手であればゲームメークができて、富樫選手であれば得点とスピードがある。自分は大きなところでのミスが多く、そこが2人よりも劣っている部分だ」とコメントしています。素人目ではありますが、ベンドラメ選手は篠山選手のようにディフェンスからハッスルでき、富樫選手のように自ら得点するスキルも年々向上してきています。代表カテゴリーでの経験さえ積み重ね続ければ、東京オリンピックでの活躍も期待できます。

個人的に欲を言えば、ウィングスパンや瞬発力が長けているだけに、身体つきがもう一回り大きくフィジカルにして才能を伸ばしてもらい、世界で戦う猛者の仲間入りを果たして欲しいですね。

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