多田武史といえば、関東大学リーグなどで計4度の3ポイント王に輝くなど、大学No.1シューターと言っても過言ではないプレイヤーです。
多田武史選手は新潟県の舟栄中学出身で、ジュニアオールスターとして県選抜に選ばれています。当時のプレイを見たことはありませんが、激戦区新潟ですからね。優秀なプレイヤーだったのでしょう。
自分が初めて多田武史選手を目にしたのは、八王子学園八王子でのプレイでした。当時からシューターとしてのセンスは抜群で、高校生ながらNBAのクレイトンプソンやレイアレンを彷彿とさせました。
高校3年時にはキャプテンの新屋くんと2人で、八王子のスプラッシュブラザーズと表現されることも少なくありませんでした。
八村塁撃破まであと僅かだった
高校バスケ好きの方なら良くご存知かもしれませんが、多田武史選手が高校3年時、ウィンターカップ の準々決勝で八村塁擁する明成と激突します。
序盤は離される展開で、前評判通り明成が駒を進めると思われましたが、後半八王子学園八王子が息を吹き返します。第3クオーターは多田武史選手、新屋選手を中心に明成を追い詰めます。会場の雰囲気は、このまま番狂わせがあるのではと、期待する雰囲気さえありました。
同点で迎えた第4クオーター、多田選手が3点シュートを決め、試合開始直後以来のリードを奪い、会場はかなりの盛り上がりを見せました。
しかし、やはり王者明成高校。三上侑希選手、八村塁選手を中心に立て直し、八王子学園八王子をくだします。あの年明成をあそこまで追い詰めたのは、八王子学園八王子と決勝の土浦日大くらいじゃないでしょうか。
おそらくこの試合が、全国に多田武史というシューターの存在を知らしめた一戦なのではと思います。
期待の新人シューターとして入学するもチームは2部降格へ
名門拓殖大学に入学を果たし、シューターとして大学一部での活躍に期待がかかるところでしたが、一昨年の岡田侑大(シーホース三河)のBリーグ入り、ドゥドゥ(八王子学園八王子時代からのチームメイト)のアメリカ行きが重なり、チームは立て直しを迫られます。
良く走るチームとなり、非常に守り辛いチームには仕上がりましたが、岡田侑大、ドゥドゥを中心にチームを組み立てていた影響が大きく、チームは2部降格となります。
昨シーズンは2部優勝を果たし、自身も3ポイント王となっています。
大学生活中計3回の3ポイント王受賞歴があります。
秋田ノーザンハピネッツ特別指定選手としてデビュー
秋田ノーザンハピネッツは、多田選手加入前のシュート成功率が今季18チーム中ワースト3位という状況の中、早速アウトサイドシュートで存在感を示しました。
2月9日の大阪戦では3P 3/6の50%の計9得点。続く2月12日の横浜戦では3P 4/7の57.1%の12得点とシューターとしての存在感を示します。
プレイタイムもコンスタントに与えられ、今後さらなる飛躍が期待されます。日本を代表するシューターになっていただきたいですね!
以上、特別指定選手特集③でした!