イアン・マヒンミと言えば、ダラスマーベリックスでNBA優勝経験もあり、インサイドのディフェンスに定評のあるベテランセンターです。身長は211センチ、体重は119キロ。
出身はフランス。ベナン人の父親とジャマイカ人の母の間に生まれました。なんと八村とルーツが近いんですね。先日目にしたコラムでは、マヒンミにベナンの料理を振る舞ってもらう予定だとの八村のコメントもありました。
幼少期からバスケットに触れていた訳ではなく、幼い頃は兄達と共にサッカーに熱中したそう。バスケットボールに転向の後、才能は開花。2003年に16歳で国内リーグにてプロデビューを果たします。2004年、スペインのサラゴサで開催されたU-18バスケットボール欧州選手権にU-18フランス代表として出場をし、スカウトの注目を集め、3シーズン、STBル・アーヴルでプレーすることとなります。2005-06シーズンには平均9.7得点、5,2リバウンドをあげています。
2005年のNBAドラフト1巡全体28位でサンアントニオ・スパーズに指名されます。ドラフト公式ガイドに載った128人に含まれていない彼の指名は他のチームに驚きを与えましたが、サマーリーグで運動能力の高さを見せつけたものの、リバウンドやポストプレーでは優れたものを見せられずその年のNBAでのプレイはかないませんでした。彼は引退したビッグマン、デビッド・ロビンソンの後継者として期待されていた背景があるようです。
その後、ポー・オルテッズに入団をし、2007年にスパーズと契約、11月からNBAデベロップメント・リーグのオースティン・トロスで11月までプレーした。10月にポートランド・トレイルブレイザーズ戦でNBAデビューを果たしますが、わずか74秒の出場で無得点に終わっています。
キャリアは長いものの、とんとん拍子でNBAに至ったプレイヤーでは無いんです。
2010年には、ダラス・マーベリックスに加入します。同年12月のゴールデンステート・ウォリアーズ戦では、12得点、10リバウンドをあげてキャリア初のダブルダブルをマークしています。2011年1月15日のメンフィス・グリズリーズ戦では自己ベストの17得点をあげます。ダラスマーベリックはこのシーズンNBAファイナルに進出し、4勝2敗でマイアミ・ヒートを破り優勝しています。
自分自身当時高校生で、バスケットに打ち込んでいた時期でしたので、彼の優勝した際の姿は今でも鮮明に覚えています。笑
その後の2012年には、インディアナ・ペイサーズに移籍し、4シーズンをインディアナで過ごすこととなります。
2016年には現在の所属チームであるワシントン・ウィザーズと4年4600万ドルの契約を結びます。
ベテランセンターとしてチームを牽引
キャリア過去の11年間では、平均4.1得点、3.8リバウンド、FG%53.7%を記録しています。
トーマス・ブライアンのバックアップとしての起用が想定されていましたが、右足のアキレス腱を損傷し、6週間ほど離脱していました。
トーマス・ブライアンとイアン・マヒンミが外れてしまった試合では八村がセンター起用なんて試合も先日ありましたよね。
超ど派手な選手ではありませんが、キャリアもありますし、長年の経験をチームに落とし込んでくれているのでしょう。
ディフェンスが課題と言われている現状のウィザーズには、残りのシーズンに欠かせないキープレイヤーとなるのではないでしょうか。
八村は、彼のようなNBAキャリアの長いプレイヤーから多くを学んで、同じように長くNBAでキャリアを積めるように精進して欲しいですね!
今後の彼との連携プレイを目にすることが増えることを期待します!