明日24日のアルゼンチン戦を前に、フリオ・ラマスヘッドコーチの経歴について振り返ってみました。
現日本代表のフリオ・ラマスヘッドコーチと言えば、2012年のロンドン五輪でアルゼンチン代表をベスト4に導いた指揮官という経歴で知られています。
日本バスケットボール協会技術委員長を務める東野智弥氏が、猛アタックの末に日本代表ヘッドコーチとして招き入れたことは、皆さんよくご存知のことと思います。
アルゼンチンの平均身長は日本と同じだったり、44年オリンピックから遠ざかっていた時期があったり、国内リーグが確立して徐々に盛り上がりを見せたりと、日本と共通する部分があったことが、東野氏のフリオラマスヘッドコーチに興味を寄せるきっかけになったようです。
私自身は、ヘッドコーチが変わったところで、成績が大きく変わるのかと懐疑的な部分もあったんですが、昨年、ワールドカップ予選のオーストラリア戦をみてそんな思いは払拭されました。
終盤の攻防を耐えれたのは、八村塁やニックファジーカス、その他の選手の頑張りはもちろんですが、フリオラマスヘッドコーチの手腕があってこそ数点を競うシーソーゲームを制すことができたのだと感じます。
異色な経歴??
1997年にアルゼンチンの男子バスケットボール選手の監督に就任します。1998年の
『世界選手権』では早速8位という成績を残しています。
その後は、スペインのヘッドコーチにも就任し、2008年の『北京オリンピック』では、アルゼンチン代表のアシスタントコーチという立場でチームを銅メダルに導いています。
2012年のロンドン五輪でアルゼンチン代表をベスト4に導きました。
コーチとしてのキャリアは申し分ありません。
しかし、それ以上に驚くべきことに、フリオラマスヘッドコーチ自身はバスケ経験がないらしいんですよね。
経験が無くても、情熱があれば何事もここまで辿り着けるんだなと、私自身も考えさせられます。笑
サン・ロレンソというチームを率いてアルゼンチンリーグを制した直後に日本代表ヘッドコーチに就任します。
強豪との親善試合ができるのもフリオラマスの功績
明日は強豪アルゼンチンとの親善試合が控えています。世界ランク5位の格上で、ワールドカップを想定するには絶好の機会と言えます。フリオラマスを招集する以前は、世界ランク3位のフランスを除けば、立て続けにここまで格上の相手と親善試合をする機会はなかなか作れなかったのではないでしょうか。
その点、一つフリオラマスヘッドコーチの功績と言えると思います。
アルゼンチンのようなチーム作りをしたくてフリオラマスを招聘したのですから、当然、目標とするチームと明日は戦うことになります。母国なだけに、フリオラマスも相当意識してゲームメイクをしてくるでしょう。
結果はともかく、ワールドカップの予選で日本がどう戦い抜くべきか、素人目でも分かるくらい明確になるのではないでしょうか。
格上極まりない相手ですが、昨年のオーストラリア戦のように、明日はチーム一丸となって何かやってくれないかと期待してしまいます。アップセットが起こすとするならば、八村とニック2人の得点が50点以上必要になるのではないかと予想します。現実になれば、さすがにメディアも大騒ぎでしょう。
24日にはドイツ戦も控えています。ドイツ戦は、私も実際に観戦に行く予定なので、当ブログで雰囲気をお伝えできればなと思います。
富樫の不在をどうカバーするのか
ファンとしては残念でなりませんが、先日の代表合宿で富樫勇樹選手が全治数ヶ月の怪我を負い、ワールドカップへの出場ができなくなりました。
しかし、フリオラマスが意図していたサイズアップという意味では、今後の可能性を広げるラインナップをしいてくるかもしれません。
田中大貴をPGポジションとして起用することは、以前から口にしており、ニュージーランド戦ではプレイタイムも十分に与えられGとしての役割を果たす場面も実際に見受けられました。
非常に賢いプレイメイクができ、自身でもゴールを射抜け、ディフェンスでチームをけん引できるプレイヤーですが、ワールドカップに向けて、フリオラマスによる別のプランの用意があればより面白いですね。
安藤誓也台頭の可能性
サイズアップという点では見劣りしますが、先月のWilliams Jones杯で活躍を見せた安藤誓也が台頭してくる可能性は十分に考えられます。
カナダリーグでの経験もありますし、ここ数年で非常にタフに戦える選手に成長したように感じます。
ただ、終盤どころのシーソーゲームについては、お世辞にも強いプレイヤーとはいえません。
ご存知の方も多いかもしれませんが、Bリーグ1年目の残留プレイオフ、昨シーズンの天皇杯決勝、Williams Jones杯の韓国戦、非常に大事な局面でのゲームメイク、もしくはフィニッシュできない印象が強いです。
先日のニュージーランド戦ではあまり良くないオプションを選択している場面が若干見受けられましたが、(素人目ですが、、、)篠山と安藤の2人がWC代表選出に関しては現実的なのではと感じます。フリオラマスヘッドコーチが、アルバルクラインナップで試合を展開している時間帯もあり、安藤に対しての信用がなんとなく伺えます。
今後代表に欠かせないピースとなるのは間違いなさそうですが、終盤の大事な局面では篠山もしくは田中が重用されるかもしれませんね。
長々と語りましたが、まずは明日のアルゼンチン戦で、母国を知り尽くしたフリオラマスがどんなゲームメイクをしてくるのか、楽しみでなりません。
明日も日本一丸となって戦いましょう!!