実は私と同年代の選手でして、本丸中学時代の田渡凌とのライバル関係は非常に惹きつけられました。その当時からよく見ていた選手です。
富樫勇樹と言えば、167センチと田臥勇太よりも小柄ながら、それをカバーするシュート力、スピード、バスケットIQを兼ね備えた日本代表のPGです。
彼の類まれなPGとしての能力は高校時代にアメリカのモントロスクリスチャン高校で培われた経験によるものと、高校卒業後の秋田ノーザンハピネッツで培われた経験が大きいのではと思います。
Bリーグ以前のキャリア
NBA選手を多く輩出するモントロスクリスチャン高校へ進学
新潟全中にて優勝を成し遂げた富樫勇樹は、国内の高校進学という選択肢ではなく、アメリカの高校という選択肢を取ります。
進学した高校は、ケビンデュラント(ゴールデンステートウォリアーズ)、パトリックマコー、ジャスティンアンダーソン、テレンスロス、リーナスクレイザなど多くのNBA選手を輩出する、超名門校です。富樫勇樹在学中も全米ランキング2位の成績を残す結果となりました。
アメリカ時代は周りに得点を取れる選手がたくさんおり、スタートのPGでは無かったため、PGとして多く得点を求められることはありませんでした。富樫も高校3年間でほとんどシュートを打つことがなく、スクリーンを使ってシュートを打つなんてなかったとコメントしています。
今のプレイスタイルを見るに想像もつかないですけどね、、、笑
しかし、限られたプレイタイムの中での状況判断、自身よりも大きな選手を相手にスコアリングする能力はこの期間に養った部分が大きいのではと思います。
富樫勇樹自身はNCAAディビジョン1の大学のスカラシップ進学を望むも叶わず、別のキャリアを選択することになります。
エースPGとして活躍 秋田ノーザンハピネッツ
秋田ノーザンハピネッツ時代は、エースPGとしての役割を任され、従来プレイしていたスタイルのPGではなく、得点を求められました。
中学時代は得点を求められ、一方高校時代はアメリカでシュートに全くいかないプレイスタイルを学び、得点に対して悩む時期もあったようです。
当時の秋田ノーザンハピネッツの中村和雄ヘッドコーチは、富樫に対し絶大な期待を寄せ、富樫を起用しつづけます。2012-2013シーズンはBjリーグ新人賞を受賞し、翌シーズンはチームの顔として成長を遂げます。平均得点15.6点、今の富樫選手のプレイスタイルが確立されつつあったシーズンだったと言えます。
余談ですが、富樫選手と同世代のライバルであり友人でもある田渡選手(現横浜ビーコルセアーズ所属)もバリバリの点取り屋で、富樫選手に負けないものを持っていると思いますが、プロでチームの顔として得点を任された経験がない点が差なのかなと感じます。(富樫選手もちろん好きですが、私は田渡選手ファンです。笑)
夢のNBAへ
みなさんもご存じの通り、シーズン終了後NBAの登竜門サマーリーグに参加し、活躍を重ねます。地元ではTOGAの愛称で親しまれました。その後日本人選手史上二人目となるNBAダラスマーベリックスと一時契約を交わし、下部組織テキサスレジェンズで1シーズンを過ごします。
同世代としては震えましたね。私は当時まだ大学生でしたが思わず、ボールを手に取って外にでました。笑
しかし、シーズン途中で富樫勇樹は捻挫をし、シーズン終了まで25試合を欠場。最終的に平均出場時間8分、平均得点2.0の結果に終わりました。
その後は国内へ戻り、千葉ジェッツの顔として活躍し、今に至ります。
WC予選では2桁得点を狙っていただきたい 〜世界の舞台へ〜
来週に控えたワールドカップ予選では、八村塁、渡邊雄太の不在により、相手方のリバウンド数、得点が伸びることが予想されます。もちろん60点台に抑えられればそれに越したことはないですが、、、イラン相手に容易ではないでしょう。
3ポイント2本、2ポイント1本、フリースローで4点の計12得点くらい決めてきて欲しいというのが私の勝手な希望です。笑
且つFG%40パーセントくらいで決めてきてくれれば、インサイドのニックの負担が減り、必然的にニックの得点も伸びます。それ以上の得点は富樫選手のボールポゼッションが多いことを意味するので必要ありません。あとは他でバランスよく2桁得点狙ってくれれば、勝ちが近づいてくると考えます。
なんて妄想していたら試合が待ちきれなくなってきました、、、
予選の日は仕事早めにきりあげないと、、、
富樫選手なら勝利を引き寄せ、世界への扉を開いてくれるでしょう。活躍要チェックです!
ワールドカップ予選までに日本代表について毎日投稿チャレンジ4日目でした。